今日から「ベクトル」。「ベクトル」は、高校のカリキュラムとしては「有向線分」という定義で学びますが、本質は違います。高校で学ぶ平面ベクトル、空間ベクトルは「ベクトル」の一部。加法とスカラー倍が出来るものはすべて「ベクトル」です。この「ベクトル」の本格的な効用は大学進学後の数学できちんと学びます。
「ベクトル」は、絶対量であるスカラーより多くの情報（主に方向）を含むことのできるものとして、速度・力などを表現するために考案されました。高校では、「ベクトル」の入門としてこういった「具体的な」対象について考えます。
実際には、ほとんどが初等幾何をベクトルで考え直すという問題になってしまいますが、微積分と並んで、文系学部進学後も必須の分野です。