多読のすすめのところでも少し触れましたが、シャドーイングとまではいかなくても口を動かすことは語学の習得においてとても有効です。
私は英語もフランス語も文法事項や単語力などの能力はほとんど同じですが、読む・書く・話すといった運用力においてはフランス語の方が数倍高いです。これは、英語が単語の暗記と文法書の自習を中心にして培われたものであるのに対し、フランス語はフランス人の先生とフランス語のみで対話しながら学んで培われたものであるという違いに由来するのだと思います。
お勧めは有る程度のまとまりのある文章を丸暗記するほど繰り返すことです。毎回違う文章を読み上げるのではなく、同じ文章を何度も何度も口にすることでその言葉を音ではなく意味として自分の頭で処理されるようになります。そして、わずか数行を暗唱していただけなのに、初めての文章に対しても驚くほど耳も良くなり、口もスムーズに動くようになるんです。まずは英語の授業で使った絵本1冊分の暗唱からがんばってみよう！