NHKでハーバード大学のマイケル・サンドル教授の授業が放送されています。テーマとなっているのが、この本、ジョン・ロールズの「正義論」です。
彼の理論には「ある人間が持っている才能、さらには努力を継続する力さえも本人に起因するものではなく、自然によって与えられたものであるから、スタートを平等にする程度では、その後に得る報酬に対して真の資格があるとは言えない。」や「自然によって与えられた才能によって報酬を得ていくことは、それが最下層の人々にとって役立つ形で還元されるシステムの中でのみ許される。」などがあります。
この考え方は多くの現代国家の基盤になっているものです。皆さんでも考えられるテーマです。硬めの文章読解の練習用として非常に適しているのですが、英語教材としてだけでなく、読んで考えてもらいたい本です。
A Theory of Justice :John Rawls
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